マチコ(松田弘子)です。
ここでも何度か話に出てますが、「阿房列車」は、元祖演劇乃素いき座の土井道肇さん、森下眞理さんが1991年からずっと上演を続けている作品です。初演のときにアゴラ劇場の事務所に眞理さんがアイロンを借りにいらっしゃったことなどを思い出します。
アゴラ劇場での上演、アトリエ春風舎での公演を、何度も拝見しています。そして、いつか自分も「阿房列車」をやりたいと思っていました。最初はただ漠然と、そう思っていたわけですが、2009年に元祖演劇乃素いき座+龍昇企画「チャイニーズスープ」という公演があり(これも平田オリザ戯曲)、そのとき私は照明オペレーターとして公演についてました。打ち上げの席で思い切って土井さんに、いつか私も「阿房列車」をやりたいんです、と言ったところ、うん、それは良いよ、自分たちでやったら良よ、と言ってくださり、それから私は、具体的に上演のことを考えるようになりました。
とは言っても、だれとどういうふうにというところまでなかなか進展しないまま、昨年春、木崎友紀子さんに、いつか「阿房列車」をやりたいんだけどそのときは演出をお願いできませんでしょうかというようなまだまだ漠然とした話をしたんですが、そのあと木崎さんが自分の企画として着々と計画を進め、今回このように上演を行なう運びとなりました。そうなって良かったです。私一人でぽや~んと夢のようなことを考えていただけだったら、2014年上演くらいになってたかもしれません。
そんな、私たちの「阿房列車」の公演が、明日4/5から始まります。初めの一歩にお立会いいただけましたら、たいへん嬉しく思います。